日本では「高品質の製品さえ作れば、ほおっておいても売れる」「見る人が見ればわかる」 という考えが奥の企業に根付いている。
ユーザーに価値が伝わらないと意味がありません。そのためにはお客様の目の前に商品を置くだけでなくそれがどういった意図や思い出作られたのか、それがどのような価値を将来にもたらすのかを伝える努力をしないといけません。
作れば作るだけ売れた大量消費時代は終わったと言われて久しいですが、やはり現在も「いいものを作れば売れる」という考えに囚われてしまいがちです。
ただ、改めて、その”いいもの”とは何か考える必要があります。 高品質な効用をいくら備えていても、ユーザーに伝わらなければ無意味となってしまいます。
よって、いかにユーザーに分かりやすく価値が伝わるようにコンテンツをデザインするのかが重要となってきます。
デザイン活動の中に「製品等とその外部(他の機能部品やユーザー等)とのインターフェースに
関する構想 」という定義があります。
*他のデザイン活動の定義についてはリンク先をご覧ください。
「製品開発マネジメントにおけるデザインの重要性」文部科学省 科学技術政策研究所
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1157/2/NISTEP-DP83-FullJ.pdf
製品とユーザーを結ぶ、製品とその他製品とを結びブランド力を向上させるという機能は製品のデザインの中で非常に大きな役割期待だと思います。佐藤さんは本著の中で”面”で考えるとおっしゃっていました。
せっかくいい価値を提供するのですから、しっかりとユーザーに伝え、その価値を理解してもらう努力をしていかなければならないと思いました。
他にもデザインにおける重要なポイントや思考法・行動法について書かれてます。
また、佐藤さんの作品の数々も収録されており、その美しさを楽しむという点においても一読の価値ありです。